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【コラム】少年と大人の狭間にいたユ・スンホ!

かつて子役スターだった頃、"国民の弟"と呼ばれ、韓国のみならず、日本の多くの韓流ファンからも愛され続けてきた俳優ユ・スンホ。
みなさんはユ・スンホと言うと何を思い浮かべるだろう?ヨン様の子役を演じた「太王四神記」か。それともいつの間にこんなに大きくなってと思わず言ってしまいたくなるような演技を見せてくれた「善徳女王」か。その愛くるしさや、子役の頃から秀でていた高い演技力、そして純粋な人柄と、多くの人に愛され続けてきた理由は数え切れない!

その成長を親戚のように見てきたという人も大勢いると思うが、弱冠19歳とかなり若い年齢で入隊し既に兵役を終え今年23歳となった彼は、今や若手俳優の中でも人気、実力ともにトップクラスと言ってもいい程。

そんな早めの兵役の経験を積んだユ・スンホを多くのファンやスタッフが待ち望んでいた。より進化した演技力、そして子役から完全に卒業し真の大人の俳優となった彼の姿を...。「リメンバー~記憶の彼方へ~」はそんな期待をして待っていた者たちを十二分に満足させ、期待以上の姿を見せてくれている。
あるインタビューで、兵役後演技をすることが怖く感じるようになったと話しているユ・スンホ。以前は自身の演技に対して自信もあり、迷いもなかったようだったが、2年という長い期間「演じる」ことから離れて、良い意味でいろんなことを考え、感じるようになったのかもしれない。パク・ソンウン、チョン・グァンリョル、そして強烈な悪役演技が話題となったナムグン・ミンなど、錚々たるキャスト陣の中で、主役としてしっかりとドラマを引っ張っていき、ファンのみならず楽しませてくれる作品となった。

そんなユ・スンホが、「善徳女王」あたりから兵役前くらいまで、"脱子役演技"だと言われてきた作品がいくつかある。「リメンバー~」の後、改めて見直してみると、この時期の作品たちは作品ごとに確実に成長しながらも、少年と大人のちょうど狭間にいた時期だったように思える。そんな時期の作品のひとつが「プロポーズ大作戦~Mission to Love」だ。



幼馴染の結婚式で彼女を愛していたことに気付いた主人公が、タイムスリップしながら初恋を死守することに奮闘するユ・スンホ主演のラブコメディ。日本の大ヒットドラマの韓国リメイク作品だが、ユ・スンホだからこそのピュアな少年の演技と、年齢を重ねた大人の演技の演じ分けも見事だった作品で、この時期にしかできなかった少年と大人の狭間の演技は必見。




他にも、ユ・スンホと同様に若手の中でも成長著しいコ・ギョンピョや女優パク・ウンビンの透明感のあるピュアな演技も見所のひとつ。彼らも少年(少女)と大人の狭間にいる時期だったのかもしれない。


これからも成長し、進化し続けていくであろうユ・スンホ達だからこそ、未見なら見て欲しい作品のひとつだ。



(C)原作:フジテレビ「プロポーズ大作戦」「プロポーズ大作戦SP」(脚本:金子茂樹)



Text:エスピーオー宣伝スタッフY
韓国映画・韓国ドラマを好きになってから15年以上。時代劇からミニシリーズまで全般的に観ている。


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