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【インタビュー】 「クリミナル・マインド:KOREA」 ソン・ヒョンジュ#1 ※ネタバレあり※

現在好評リリース中の「クリミナル・マインド:KOREA」。本作でNCI:犯罪行動分析チームのチーム長カン・ヒギョンを演じたソン・ヒョンジュさんのインタビューをお届けします。

※ネタバレあり※ インタビューでは事件や物語の結末に触れています。ご視聴後に読まれることをお勧めします。

第1回:2018.10.2公開 
第2回:2018.10.3公開 

【プロフィール】 ソン・ヒョンジュ
1965年6月24日生まれ。演劇俳優を経て91年に芸能界入り。96年、「初恋」で注目を浴び、「追跡者(チェイサー)」(12)の娘のために真実を追う刑事役が大ヒット。三枚目キャラから悪役まで幅広い演技で信頼を与える役者として定評がある。【出演作】「お隣さんは元ダンナ」(10)「スリーデイズ~愛と正義~」(14)、「シグナル」(16)など。

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― 「クリミナル・マインド:KOREA」は世界的な大人気シリーズのはじめてのリメイク作品ということで、制作が決まった段階から大きな注目を集めていたかと思いますが、本作への出演を決められ理由と出演が決まった時の感想を教えて下さい。

最初作品の提案を受けた時、原作が余りにも有名な作品なのでプレッシャーを感じましたし、それで悩んだのも事実です。でも原作から大きく変えることはせずに韓国の情緒を生かしたら、かなり良い韓国版「クリミナル・マインド」になるのではと思い、出演を決めました。それと、何よりカン・ギヒョンというキャラクターがとっても魅力的だと感じたので、出演を決意することができました。


― 本作で演じられたカン・ギヒョンはどのような人物ですか?

カン・ギヒョンはNCIのチーム長兼プロファイラーです。プロファイラーとして犯罪者の心理を読み、犯罪者の行動パターンを見ながら事件を解決していく人物で、仕事においては冷徹で理性的ですがNCIチーム員たちには人間的なリーダーです。そして家族には誰より暖かい家長です。




― カン・ギヒョンは冷静でありながら、情熱を持ってチームをまとめ事件解決に力を注ぐなど、動の中に静がある役どころだったかと思いますが、役作りはどのようにされましたか?また、演じるにあたり特に気をつけたことがあれば合わせて教えて下さい。

まず以前見た「クリミナル・マインド」の原作を見ながら、原作の人物と物語の流れを比較、分析しました。何よりカン・ギヒョンの職業である'プロファイラー'に関しても勉強しました。プロファイラーの世界に関するドキュメンタリーも見ながら間接的ではありますが経験し、現役の刑事さんたちと会ってお話を聞き、キャラクター研究(役作り)をするのを手伝ってもらったりしました。

一番気をつけたのは実際に事件現場で使われている捜査用語を学ぶことでした。日常生活ではあまり使われていない単語ですが、ドラマの中のカン・ギヒョンにとっては言い慣れている単語のはずなので、見ている方々が偽物だと感じないよう自然に表現するため努力しました。また視聴者の皆さんの耳元にセリフがちゃんと届くようにするため、ずっと台本を見ながら練習した記憶があります。


― 制作記者発表でもお話されていましたが、韓国でのリメイクにあたり、原作とあえて変えた部分や韓国版独自の見どころなど教えて下さい。

原作でアーロン・ホッチナーは冷徹で理性的な人物に描かれています。でも韓国版「クリミナル・マインド」でのカン・ギヒョンはそれに'情'という感情が足された人物です。なので原作のキャラクターの性格から大きく外れない範囲で、韓国特有の情緒である'情'を表現しようと努力しました。全体的にみると、ある程度原作との差はありますが、韓国版「クリミナル・マインド」が持っているそのままの魅力を見て欲しいと思っています。




― かなりハードなシーンも多く撮影が大変だったこともあったかと思います。一番大変だった撮影シーンは何ですか?理由も合わせて教えて下さい。

一番大変だったシーンはドラマの中で私の妻だったソ・ヘウォン(オ・ヨンス扮)を人質にした連続殺人犯リーパー(キム・ウォネ扮)との対峙の末、結局リーパーを検挙するシーンです。人質に取られた妻がリーパーに殺されてからカン・ギヒョンは妻を殺したリーパーともみ合い検挙するのですが、家族を助けようとする切迫感、NCIチーム長なのに妻を助けることができなかった罪悪感、死んだ妻を抱いて嗚咽する哀しみ、リーパーに対する憤怒など、感情演技とアクションを同時にやっていく必要があるシーンだったので、大変でした。ですが、その分やり甲斐を感じながら撮影した記憶があります。


― 逆に一番楽しかった撮影シーンは何ですか?理由も合わせて教えてください。

一番楽しかったシーンはNCIチームの皆と事件を解決した後家で飲み会をするシーンでした。皆が集まって事件解決を祝い、楽しい時間を過ごす感じが良かったです。実際、現場の俳優たちが皆親密な関係だったので、撮影というよりはドラマチーム飲み会みたいな場で、より楽しかったと思います。




―イ・ジュンギさん、ムン・チェウォンさんとは初めての共演かと思いますが、共演された感想を教えて下さい。何か共演シーンの撮影中でのエピソードなどもあれば合わせて教えて下さい。

イ・ジュンギさん、ムン・チェウォンさんとはどちらもこの作品が初めての共演だったのですが一緒に共演できて楽しかったし幸せな記憶として残っています。

まず、ジュンギさんは本当にムードメーカーでいつも現場の雰囲気を明るく面白くしてくれる人で、ドラマ撮影の終盤ころには彼との撮影が残り少なくなっている事がとっても残念に思えるほどでした。この場を借りてドラマのために頑張ってくれたジュンギさんにはありがとうと礼を言いたいです。



ジュンギさんとのエピソードは、ドラマの中で脱獄したリーパーを検挙するために一緒に走り回ったシーンがあったのですが、撮影したのが本当に暑かった去年の夏で。立っているだけでも汗だくになる猛暑の中で走りまわったので、本当に大変だった記憶があります。一緒に苦労したので、その時の撮影が最も記憶に残っているかもしれません。

チェウォンさんも同じくムードメーカーで、明るいエナジーを持っている人ですので、おかげさまで現場では笑いが絶えませんでした。チェウォンさんが演じたハ・ソヌは常にギヒョンの事を気にかけてくれる後輩だったのですが、チェウォンさんがキャラクターに関して悩んだ分ハ・ソヌの役を上手く消化したと思います。撮影現場ではいつもキャラクターに関して悩んでいた彼女の姿がまだ記憶に鮮明に残っています。


「クリミナル・マインド:KOREA」DVD-BOX2に収録された特典映像より。2人のとても仲の良い様子が感じられる。





<第2回へ続きます>


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★★「クリミナル・マインド:KOREA」DVD情報★★




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2017年|韓国|音声:オリジナル韓国語・字幕:日本語|発売・販売元:エスピーオー |公式サイト:http://www.cinemart.co.jp/dc/k/criminal/
c 2017 Buena Vista International, Inc. ? Produced by STUDIO DRAGON in association with ABC Studios ? Original U.S. series "CRIMINAL MINDS" created by JEFF DAVIS ? ? Original U.S. series "CRIMINAL MINDS" produced by ABC STUDIOS and CBS TELEVISION STUDIOS


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