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「独孤伽羅~皇后の願い~」アン・アン <前編>「愛し合いながら傷つけ合う関係」

現在DVD好評リリース中の、夫を隋の初代皇帝へと押し上げた皇后・独孤伽羅を描いた史劇「独孤伽羅~皇后の願い~」。本作で、心から愛した人を捨ててまで皇后になる野心を抱く冷徹な独孤家の長女、般若を演じ大きな話題を呼んだアン・アンに本作について話を聞いた。

<前編>「愛し合いながら傷つけ合う関係」 2019.5.21 更新
<後編>「彼女にとって、新しく生まれ変わること」 2019.5.22 更新


【プロフィール】 アン・アン <安以軒> 
1980年生まれ、台湾出身。2000年「麻辣鮮師」で女優デビュー。04年「アウトサイダー~闘魚~」で大ブレイクし、09年「秋のコンチェルト」が反響を呼び、"薄幸・健気・純粋"この三点セットのキャラはアン・アンの代名詞に。
もっと詳しいプロフィールはこちら⇒【アジア俳優名鑑】アン・アン <安以軒>

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― 本作に出演するためにヒロインでの出演オファーを何作品も断ったと報道されていましたが、本作への出演にそこまで惹かれた理由は何だったのでしょうか?

当時は確かに幾つの出演オファーを同時に頂いていましたが、独孤般若というキャラクターに出会い、心が彼女に惹かれてしまったんです。

このキャラクターはとても豊かで、多面性があります。家族に対する責任感、弟や妹たちを守りたいという気持ち、権力に対する欲望などです。

彼女のもつ冷酷さと優しさ、悪辣と柔軟、覇気と弱さ...こういった矛盾している特徴がどうやらとても合理的に感じます。このキャラクターに出会い、彼女のことを深く理解してみたくなりました。

同時に、私は今までこういう強いキャラクターを演じたことがないので、チャレンジしてみたいと思いました。


― アン・アンさんは、独孤般若はどのような人物だと思いますか?

独孤般若はとても特別なキャラクターだと思います。女性ですが、とても勇気と度胸があり、自分のやりたいことを必ず成功させる覇気があります。

彼女は悪辣に見えますが、実はとても柔らかい人です。それは、家族に対しても夫に対しても。

最初、彼女は宇文毓を利用して独孤家の権勢を得ます。でも結婚後、宇文毓の優しさによって彼女の心の柔らかい部分が呼び起こされ、般若は一生懸命、宇文毓のことを心配し、彼が宇文護に傷つけられないように守ってあげるようになっていきます。

共感する部分は、長女の責任感と、弟や妹たちへの愛護だと思います。実際、私は家族でも長女なので、弟や妹に厳しい時もありますが、彼らがいじめされたら直ちに守ってあげます。この感情に心が動かされました。




― 本作で独孤般若を一番表していると思うシーンや台詞はどこだと思いますか?

印象に残るセリフは「完璧な私にとって弱みは家族よ」。

独孤般若にとって「独孤天下」の予言を叶えたい理由は、家族のためです。家族がもっといい生活を送るため、彼女は一生懸命に権力と地位を手に入れようとしました。

彼女の家族に対する責任感が私の心を動かしました。


― 宇文護と宇文毓、この2人の男性に対する感情はそれぞれどのように理解して演じられましたか?

独孤般若は最初から最後まで宇文護を愛していました。ただ家族に関する予言のために彼女は自分の感情を犠牲にし、宇文護と愛し合ってもその愛を抑えるしかありませんでした。

般若と宇文護とは愛し合いながら傷つけ合う関係でした。権力争いで一緒になることは一生無理かもしれないから、般若は宇文護に「私たちは愛があっても縁がなかったの。運命のいたずらよ」と伝えます。彼女もとても辛かったです。

宇文毓を愛していないのに、自分の目的を達成するために彼と結婚した般若ですが、それでも結婚後、頑張って宇文毓を支えて守っていきます。この感情は、愛ではなく責任感です。

般若は宇文護を愛していましたが、宇文毓に責任感を抱いていました。彼女の心境を完全に理解したら、こういう感情は表現しやすいと思います。




― 独孤般若と宇文護の切ない愛が話題になりましたが、宇文護を演じたシュー・ジェンシーさんとの共演はいかがでしたか?

私が演じる般若とシュー・ジェンシーさんが演じる宇文護とは愛し合いながら傷つけ合う関係なので、こういう感情を演じるのは楽しかったですね。

シュー・ジェンシーさんはとてもプロフェッショナルな俳優さんで、役に入り込んでいましたから、共演する際にお互いに演技を十分発揮でき、視聴者の方に喜んで頂いたカップル効果を作り上げました。

印象に残るエピソードはたくさんありますね。

例えば般若と宇文毓が結婚する日に宇文護がやって来て騒ぎを起こしたシーンがあります。かなり緊張感があるシーンでしたが、実は撮影当日、シュー・ジェンシーさんは疲れていて現場で寝てしまったんです。

彼は般若と宇文毓のベッドで寝たり、床で寝たり、またベッドに戻って寝たりしました(笑)。私は携帯でその様子を撮りました。今思い返しても、とても面白かったですね(笑)。




― 三女・独孤伽羅とのやりとりも素敵でした。演じられたフー・ビンチンさんとの共演はいかがでしたか?

フー・ビンチンさんはとても可愛い女の子で、共演した時に、姉として守ってあげたい可愛がってあげたい気持ちがありました。フー・ビンチンさんも私も食べるのが大好きだから、よく現場で美味しいお菓子を分け合っていました。

また、撮影中は体力的に大変な部分もあり、皆が疲れて睡眠不足の時に、撮影の隙間を使って仮寝することもよくありました。私はフー・ビンチンさんや他のキャストの方の寝ている時の写真をいっぱい撮って、''食べたら眠くなる''シリーズを作りました(笑)。

そんなふうに、撮影現場ではみんなが楽しく付き合っていました。




<後編へ続きます>

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【「独孤伽羅~皇后の願い~」DVD情報】



<<公式サイト>>

DVD-BOX1&2 2019年6月4日(火)発売
DVD-BOX2 2019年6月18日(火)発売
各18,000円+税

レンタルDVD
第1巻~第18巻 好評レンタル中!
第19巻~第28巻(完) 2019年6月4日(火)レンタル開始


提供:エスピーオー/BS12 トゥエルビ
発売&販売元:エスピーオー
c北京希世紀影視文化發展有限公司
cBeijing Hope Century Motion Pictures Co., Ltd


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